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第14回演奏会指揮者曲目紹介(Archive)

​聴きどころ
​関町フラワーコーラス
​指揮者  甲田 潤
 関町フラワーコーラスと私のお付き合いは、今年で37回目の秋を迎えました。私の人生の半分を超えるお付き合いで出会った曲たちや、その音楽に、共にコーラスというアイテムで対峙してきた団員との代え難い時間。
 流石と思うのは、その濃密な時の流れを一緒に過ごしてくれた団員の多いこと。思い出せないくらいの出来事が沢山詰まったと言いたいのだが、それをみんなよく覚えている。そんなフラワーコーラスの思いが、この演奏会の第Ⅰステージの歌から流れ出してくれる事と思います。
​ 第Ⅰステージの《光と風を連れて》は、《春に》や《夢見たものは》の作者としてよく知られている、木下牧子の逸曲です。工藤直子の、心優しさお触れる、人と人との関わりからの掬い取られた詩に付けられた美しいメロディたち。「ここで すこしやすんでいきませんか」「ゆっくり しばらくすごしませんか」とお越しいただいた皆さまを今宵の演奏会にご案内いたします。
 第Ⅱステージでは《ふるさとの四季》の名編曲で知られる源田俊一郎の編まれた《ホームソングメドレー》より、イギリスとアメリカの古き良きメロディーをお届け致します。《ロンドンデリーの歌》や《夢路より》などは少し年配の方には、今でも耳の中に、懐かしい青春の歌として残っているのではないでしょうか。
​ 第Ⅲステージ『なみだうた』は、今一番合唱界で演奏される曲の多い作曲家のひとり、信長貴富による楽曲です。竹下夢二をはじめとし、谷川俊太郎、金子みすゞといった詩人の様々な涙に、多彩に付けられた7曲はすべてがア・カペラで歌われます。私たち関町フラワーコーラスの腕のみせどころ、いや、声の聴かせどころでしょうか。
 そして第Ⅳステージは、いささか長編の千原英喜による《アポロンの竪琴》。ギリシア神話に登場する音楽を司る神アポロン。竪琴の名手といわれています。・言葉の故郷としての音楽・太古、星々と地球との調和によって音楽は生まれた。それは海原遥かに響く人魚の歌であり、またアポロンの竪琴の調べなのだ。時に映画『 E T 』のような響き、又『未知との遭遇』のような音遣い。 そしてロック、ポップス、美しいハーモニーと原点となる音階やリズム。様々な音楽の息吹を心豊かに、そして高らかに今の私たちが歌い上げます。
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